はじめに
簡易検査→終夜ポリグラフ検査を終えて、ついに結果を聞きに行く日。
正直、扁桃腺&アデノイド除去の手術はすでに決まっていたので、
「どのくらい眠れてないのかな〜」「手術のビフォーアフターで結果どう変わるかな?」
くらいの軽い気持ちで向かいました。
医師から伝えられたこと
医師の口から出たのは想像を超える言葉でした。
「重症の小児睡眠時無呼吸症候群です」
「いつ突然死してもおかしくないレベルです」
睡眠中に何度も呼吸が止まり、
・十分な睡眠がとれない
・日中の強い眠気や集中力の欠如
・成長ホルモンの減少
・学習・発達への影響
・心臓や脳への負担
といった影響があると説明されました。
「日中、頭働いていないでしょう?」
「すぐにCPAP治療を始めましょう。今日の夕方、本人を連れてきてください」
その場で言われたことのすべてが衝撃的で、正直、記憶もあいまい。
頭が真っ白になってしまいました。
詳細な検査結果
その後、検査の資料を見ながら詳しい説明を受けましたが、
アルファベットや数字が並んでいて全然頭に入ってこない…。
とりあえず結果の紙を持ち帰って、夫(まるさん)に連絡。
まるさんも驚いて、仕事を早退して帰ってきてくれました。
2人で資料を見ながら、必死に調べました。
▶ 検査結果の一部:
- 睡眠時間:435分
- 睡眠効率:92.3%
- 覚醒回数:12.4回/時
- 無呼吸:67回
- 低呼吸:80回
- 最長無呼吸時間:59秒→10秒以上の呼吸停止で無呼吸
- AHI(1時間あたりの無呼吸・低呼吸):20.3回/時→小児では10以上が重症
- 最低SpO2:57%(酸素飽和度)→90%を下回ると危険
→ 一晩で67回も呼吸が止まっていたこと、最長59秒も息が止まっていたこと、酸素飽和度の低さにとても驚きました。
医師からは、「毎晩ヒマラヤ山脈の上(長時間滞在は死に至る場所)で寝てる感じ。すごく危険で、すごく疲れるよ。」と。
「すぐ疲れちゃう」「学校で居眠りしちゃう」——
それも無理はなかったんだ…と、納得。
むしろ、毎日とっても頑張っていたんだね。
子どもの反応
本人はというと…
「ぼく、寝てる時は59秒も息止めれるんだね!
起きてる時は20秒くらいしか止めれないのになぁ」
なんて呑気なことを言って、ちょっと笑わせてくれました。
親の心、子知らずとはこのこと…。
今後の対応
- CPAP治療:結果を聞いた当日の夜からスタート
- 手術:一旦保留。小児睡眠時無呼吸症候群の専門医に相談してから検討
→ 顎・舌・肥満などを総合的に診てくれる先生を紹介してもらうことに。
とりあえず、手術まではCPAPを毎晩使うことになりました。
学校・支援先との連携
学校や放課後等デイにも状況を共有する必要があると考えました。
- 疲れやすさや集中力の低下は、体調の影響として受け止めてほしい
- 気分の波や不調のサインに気づいた際は、些細なことでも共有してほしい
こうした内容をA4用紙1枚にまとめ、
担任・保健室・通級の先生、放課後デイにお渡ししました。
わたしが伝えたいこと
「寝ているときの様子、おかしいな?」と感じたら、
耳鼻科や睡眠外来の受診をぜひ検討してみてください。
わが家は、「たまたまのいびき」じゃなかった。
もっと早く気づいていたら…と後悔する気持ちもあります。
この体験が、誰かの安心につながればうれしいです。
コメント