感覚過敏のある子が手術を乗り越えるまで。
痛み・食事・全体の流れを日別にまとめました。
はじめに
小学5年生の「けい」(10歳)
小児睡眠時無呼吸症候群(小児SAS)の改善を目指して、
扁桃腺とアデノイド摘出手術を受けることになりました。
いびきや呼吸停止が増え、日中の疲れや授業中の居眠りも見られたため、
本人と話し合い、手術を決めました。
入院は手術含め合計7日間。
けいも私(母)もドキドキの毎日でした。
ここでは入院中のリアルな経過を日別に記録しています。
これから手術を控えるご家庭の参考になれば嬉しいです。
※本記事は医療的な判断を目的としたものではなく、我が家の体験を記録したものです。
手術に至るまでには、簡易検査や入院での詳しい睡眠検査を受けています。
▶ 【小児SAS】検査結果はこちら
入院スケジュール(まとめ)
| 日数 | 日付 | 主な出来事 | 食事の様子 | 痛み・状態 |
|---|---|---|---|---|
| 1日目 | 8/25 (月) | 入院・術前準備(印付け・入院案内) | 普通食で完食 | 元気 |
| 2日目 | 8/26 (火) | 手術当日(麻酔→手術→覚醒でパニック) | 重湯など 食べるのが怖い | 覚醒時に強い痛み・混乱あり |
| 3日目 | 8/27 (水) | 固形食へ移行、回診で経過良好 | 固形の通常食 ほぼ食べられず | 痛みは依然強い |
| 4日目 | 8/28 (木) | 点滴抜去、食欲波あり | 管理栄養士相談 軟飯or麺、おかず柔らかめに変更 | だるさ・痛みあり |
| 5日目 | 8/29 (金) | 面会で機嫌回復、会話増える | うどんが食べやすく完食! | 痛みはあるが笑顔が戻る |
| 6日目 | 8/30 (土) | 活動が増え、ゲームができるまで回復 | 食べられる量が増える | まだ慎重に経過観察 |
| 7日目 | 8/31 (日) | 退院 | 外食でうどん等 | 帰宅後も出血や体調に注意 |
※日付・経過は我が家の体験に基づきます。医療的な詳しい注意は担当医にご確認ください。
入院&手術の日記(ダイジェスト)
1日目(8/25) — 入院・術前準備
13:00 耳鼻科で体調確認、手術する場所の印付け。
14:00 病室(4人部屋)へ入室。
マンガやゲーム・タブレットを持ち込み、落ち着いて過ごしました。
夕方は看護師さんの「術後は食べられないかもしれないから好きなものを食べてね」という言葉のもと、院内のコンビニで買ったファミチキやベビースターを笑顔で食べ、病院の夕食も完食!!


2日目(8/26) — 手術当日(麻酔・覚醒の混乱)
早朝から絶飲食。
8:50 着替えて手術室へ移動。
9:00 麻酔マスクで静かに眠り、手術は無事終了。
11:00 麻酔からの覚醒でパニック。驚きと強い痛みが一気に来て大暴れ。
ベッドを殴ったり、足でベッドを蹴ったり、大声も…。
母は背中をさすることしかできませんでした…。
坐薬などで痛み止めをしてもらいましたが効くまでに時間がかかりました。
落ち着いてからは重湯やポタージュを少しずつ慎重に食べ、
家から持ってきた映画のDVDを見て落ち着きを取り戻しました。
でも、ほぼ無表情。
YouTubeやゲームを選ぶ気力はなく、すぐに疲れてうとうと…
3日目(8/27) — 夜間の痛みと、少しずつ食べられるように
夜中に何度も痛みで目が覚め、
「次の痛み止めの時間はまだ?まだ?まだ?」と何度も確認する。
しかも痛み止めが錠剤で出ている…
固形はきつい…でも飲まなきゃ痛い…
点滴が刺さっているところが痛い…気になる…
(↑感覚過敏で人一倍気になってしまうのではないかと言われました)
『食事が8割食べれたら点滴を取ることができる』と言われ、
「ご飯を頑張って食べる!」と言っていたところ朝から固形食。
こんなに痛みが強いのに普通のごはん…
じゃがいもの煮物や牛乳を少し飲み、休憩。
「お腹はすいた。食べたい。でも痛い、食べたくない…」
「点滴を外したい。食べたい。」と半泣きしながらも
ゆっくりゆっくり確認するように一生懸命飲み込んでいました。
回診では白いかさぶた(かさぶた)ができており、順調。
かさぶたが剥がれるタイミングで出血しやすいことを説明されました。
4日目(8/28) — 管理栄養士さんに相談
痛みが強く、朝はほとんど食べられませんでした。
点滴や体拭きなどで少し疲れた様子。
12:00~14:30 何度も休憩しながらゆっくり食べる。何とか8割食べきる!
15:45 点滴が取れた!
(↑感覚過敏が強く出て食欲が減っているなら、点滴は早めに取ってしまおう!と、通常よりも少し早くOKを出してもらった感じでした。)

「うどんなら食べられそう!」
管理栄養士さんと相談して「喉を通りやすい食事」に変えてもらう。
点滴が抜けたことで点滴針の痛みや行動の自由度が少し戻ったのも回復の兆しでした。
5日目(8/29) — うどん完食、笑顔が戻る
朝は柔らかいご飯が半分ほど。(早速食事が柔らかめに変更されていました!)
昼にうどんを完食できたときは、本当にホッとしました。

午後は面会でパパが来てくれて機嫌も良く、久しぶりにたくさん声が聴けました。
声が少し高くなった気がします。
6日目(8/30) — 日常に近づく日
徐々に動けるようになり、ゲームで遊べるほど回復。
痛み止めはまだ必須ですが、食事量や活動量ともに回復傾向でした。
7日目(8/31) — 退院
朝に最後の痛み止めを飲み、9:30に退院!!
帰りにうどんを食べ、家の近くで買い物をして帰宅。
夜、笑っている際に少し出血してしまい、体温が37.5℃。
少し唾液に血が混じった程度だったため、安静に…
ASD(感覚過敏)がある子のポイント
- 麻酔からの覚醒が大きな負担になり得る
:急に感覚が戻ることでパニックや強い拒否行動が起きる場合がある様です。 - 痛みの波が心理面にも影響
:痛み止めの間隔は6時間。次の痛み止めの1時間半前くらいから痛みが出てきて特に不安定になりやすかったです。 - 食事は喉を通るやわらかいものから
:我が家ではうどんが「救世主」でした。 - 看護師・家族の穏やかな声かけが効果的
:焦らない声かけと環境の安定が安心感を生みます。
看護師さん・病院スタッフについて
入院中、スタッフの方は皆さん優しく対応してくださいました。
点滴を早く取りたいために頑張って食事をとっている姿を見た看護師さんが
病室へ管理栄養士さんを呼んでくれました。
管理栄養士さんや看護師さんと相談して食事を調整できたことがとても助かりました。
振り返り(母のひと言)
麻酔から覚めた直後の混乱や激しい痛みを見ていると、本当に胸が締め付けられる思いでした。でも、徐々に食べられるものが増え、ゲームをしたり笑ったり日常の姿を取り戻していくのを見て、張りつめていた気持ちが、少しずつほどけていきました。
「健康でいること」「笑って過ごせること」ーーいつの間にか当たり前だと思っていました。
これらがどれほど大切なものだったかを、改めて感じた数日間でした。
健康で笑って過ごせる「今」を大切にしていきたいと思っています。
※この記録は我が家の体験に基づきます。術後の注意点や疑問は担当医にご相談ください。
手術に至るまでの様子や検査については、こちらにまとめています。
▶よく寝てるのに日中眠そう?診断されるまでの様子
▶睡眠外来体験記 簡易検査~本検査
▶終夜ポリグラフ検査の結果

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